HIFIMAN R2R2000(RED) PCM1702採用の注目DAP!

HIFIMAN JAPANは、ハイレゾ対応DAP「R2R2000(RED)」を6月20日より発売すると発表しました。オープン価格で予想実売価格は10.5万円程度。

同社の最上位DAP・R2R2000(2018年発売・実売20万円台半ば)の弟機。

半額以下という安さですが、違いは採用DACチップがバーブラウンのPCM1704・2基からPCM1702・2基に変更になった点のみ。これだけでこの価格の違いは驚きです。あと、本体のカラーが型番どおり従来の黒から赤に変わっています。

どちらも、オーディオに以前から親しんでいる人には懐かしいくらいのDACチップ。いわゆるマルチビット型のDACです。とくにPCM1704はサイン・マグニチュード方式で24bitという最高精度のDACで、非常に高い技術とコストのかかるレーザートリミングがネックとなって、現在はもう販売されていません。

一方、ネイティブなPCM音源のDACとしては今もって最高峰の音質を持つDACと評価する向きもあり、本チップが搭載されていた2000年前後のCDプレーヤーやDACを中古で買い求める人も少なくありません。

もちろん、現在DAPでPCM1704を採用するモデルはありません。

一方、PCM1702はPCM1704の廉価版として20bit精度の性能で1990年代後期から販売されていました(というか先にPCM1704が発売されていてのちに上級としてPCM1704が登場)。デノンの1650シリーズはじめ、アキュフェーズのCDプレーヤーなど、当時、音質が良いと言われていたCDプレーヤーで多数の搭載実績があり、本チップもPCM1704に劣らないくらいの名チップです。

性能、内容的には20bit対応か24bit対応かの違いくらいとされていますが、電源供給設計の違いなどもあり、たとえ20bitや16bitの音源であっても、音質は違うという意見もあります。なお、1チップで1チャンネルしか出力できないので、ステレオの場合最低2つ必要。

具体的にはPCM1704のほうが・音が滑らかで混濁感が少ない、奥行がより感じられる、静寂感が優れている、音がふくよかに感じる、といった、測定値には出ないものの、オーディオ的によく問題になる要素で差があると言われます。

一方で、PCM1702はメリハリがあってより明るい音調、とも評され、聴く音楽ジャンルによってはPCM1702が好ましく感じる場合もあるとも言われます。そもそも2000年代前後までのCDプレーヤーではPCM1702搭載機でもかなり音質評価の高いモデルも多いので基本的な音質は優れているとは言えましょう。

さて、今回のDAP2モデルの音の違いについてもどうやら同様の違いがあるようです。DAPやポータブルオーディオに詳しい愛好家のサイトなどでの試聴感想による比較からの印象です。

R2R2000は再生対応フォーマットは、FLAC、DSD、MP3、WAV、ALAC(Apple Lossless)、AACなど。256GBまでのメモリ拡張に対応。3.5mmのヘッドホン出力と、4.4mmバランスのヘッドホン/ライン兼用出力を装備。Bluetoothでは現在でも対応機が少ないHWAコーデック対応などちゃんと現在のDAPらしい内容も備えます。USB-DACとしても使えます。

R2R2000は使い勝手はイマイチなものの、音質は良かったという声も多いDAPだけに、半額以下でどれだけの音質なのかはやはりDAP愛好家の興味は引いています。

個人的にはかつてのPCM1702搭載CDプレーヤーで達成されていた音質からするとおおいに期待できると思います。DSDのネイティブ再生にこだわらず、またむやみにPCMフォーマットでのハイスペックを追わずに、人間の聴覚に合ったレベルの範囲で高音質を追求する姿勢が最近のオーディオ機器には欠けていると思うので、HIFIMANの方向性は面白いという以上に好感を持っています。これが本流になるのは難しそうですが(DAP+HIFIMAN)。

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